【特集テーマ】瀬目トンネル問題

瀬目トンネル崩落問題

 川辺川ダム建設に絡んで地質の問題も大きく浮かび上がってきました。

 ダム建設の予定地だった所は、四万十地帯に属し、断層も多く、しばしば土石流や山地崩壊を引き起こしている所であり、最近話題の深層崩壊の多発地帯に挙げられている所に位置しています。 この問題を象徴していたのが岳野地区の移転であった。ここはダムが建設されても移転を必要としない地区であるにも関わらず、いち早く移転させられてしまった。ダム建設に伴って地すべりや山地崩壊が誘発される心配があってのことです。

 そして、ダム建設に伴って建設された新しい道路はこの地域の地質を反映してか、ドンネルまたトンネルの道路です。特に瀬目トンネルは初期に担当した地質調査のコンサルト会社はトンネル不適当としていたにも関わらず、別の御用コンサルト会社に変えてゴ―サインを出させて建設したものです。地すべりに伴うトンネル内の壁にひびが入り、壁が次々と崩落しはじめました。この時、国がとった態度は?白昼堂々こんな蛮行がまかり通るような行為をとったのです。 その当時、ひびが入るとそこに日付が書き込まれていました。それなりの対策をしなければと思ったのでしょうが、通行人に気づかれないためかものすごく暗くしたトンネルになっていました。 住民が調査に入り、国にこの問題重大さを指摘した意見書を提出すると、間もなく壁に記録していた日付は消してしまい、「もう動きは止まりました。何の心配もありません」と説明しました。 その後、壁の崩落は川側だけではなく、山寄りの壁の崩落の激しくなり、太い鉄柱をどんどん増やし、なんとか持ちこたえさせようとしています。それにしてもトンネル内は暗くいまだこの異変に気付かない人も沢山います。もし、この実態が目に入れば大騒ぎになることでしょう。震度5強の地震が発生すればひとたまりもありません。 口を開けば、阿呆の一つ覚えの「安心・安全」を唱える国の本当の姿は危険を隠し続けるだけのことです。そのことは福島原発事故が100%証明してくれています。

関連リンク >資料 瀬目トンネル問題年表
関連リンク >資料 瀬目トンネル重大問題

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