【特集テーマ】球磨川水系の調査

川の調査

川の調査には三つの課題があります。
その一つは、普段の川の様子を記録することです。同時に、流域の様子も記録する必要があります。堆砂の変化の様子や流量の変化の様子、そして川の汚れ具合の様子は特に注意深く見て歩きます。
もう一つは、洪水発生時の川と流域の様子の記録です。用水路などの流れも注意深く観察する必要があります。山地では降った雨が浸透した後、どのように道路や川等に吐き出しているかを注意深く観察します。
 浸透能の議論は良くされています。一度浸透した雨水が山地のあちこちで滝のように吐き出されている問題に専門家は触れようとしませんが、豪雨の中、山地に立っていると、この問題こそ洪水のピークをはね上げている張本人であると思いたくなります。また、奥山の保全で一番大切なことは何かも見えてきます。
 被害現場の観察も大切です。官庁関係の報告書だと被害の数値だけが羅列してあるだけで、その原因には触れていません。発生した被害の科学的な解明こそ安心・安全の防災対策の基礎となるものです。
 そしてもう一つは、川の様子を多くの人から集めることです。特に、毎日川に使って暮らしておられる漁民の方からの情報は生態系の実態を明らかにしていく上でも非常に大切です。手渡す会の会員には多くの漁民の方もおられるので大変助かっています。

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関連リンク >資料 検証・2005年9月台風14号と川辺川ダム計画
関連リンク >資料 検証・2006年7月豪雨と川辺川ダム計画
関連リンク >資料 検証・2008年6月豪雨と川辺川ダム計画

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