【2022年熊日出版文化賞を受賞】
流域治水がひらく川と人との関係 -2020年球磨川水害の経験に学ぶ-
環境社会学、河川工学の専門家、被災者を含む流域住民らによる共同執筆。
気候危機の時代、いのちを守る治水とは何か。
川と共に生き続けるための流域治水のあり方を問う!
●目次
はじめに
[カラー口絵]球磨川流域と2020年7月4日球磨川水害
第1章 2020年7月4日球磨川水害 現地溺死者調査の方法と経過/嘉田由紀子
第2章 何が生死を分けたのか ― 現地溺死者調査の報告
[下流部から]瀬戸石ダムと森林の影響を考える/つる詳子
[中流部から]球磨村からの報告/市花由紀子
[上流部から]人吉盆地の実態調査から何を学んだか/木本雅己
球磨川宣言 ― 私たちは被災してもなお川と共に生きる
第3章 球磨川の水害と流域治水/島谷幸宏
第4章 「流域治水」の歴史的背景、滋賀県の経験と日本全体での実装化にむけて
― 住民と行政の「楽しい覚悟」の提案/嘉田由紀子
第5章 流域治水に求められる専門家の視点
民衆の知恵・水害防備林を見直そう!
― 「流域治水」の問題点とこれからの治水のあり方/大熊 孝
人命最優先の流域治水には地域主権改革が必要/宮本博司
治水のあり方から考える流域治水の重要性と球磨川水系河川整備計画への提言/今本博健
あとがき
●著者(執筆順)
嘉田 由紀子(編者)
つる 詳子
市花 由紀子
木本 雅己
島谷 幸宏
大熊 孝
宮本 博司
今本 博健
●編著者:嘉田由紀子
●定価:2,420円(税込)
●ISBNコード:9784540212161
●発行:2021/11
●出版:農山漁村文化協会(農文協)
●判型/頁数:A5 224ページ
球磨川流域における温暖化に伴う豪雨災害に関する調査報告~「7.4球磨川豪雨災害」を問う~
A4版 42ページ 2023年5月初版発行
第一章 豪雨災害に深く関わる球磨川流域の特性
1. 球磨川流域の地形と川 ― 川は地形をつくり、地形の中を流れている
2. 球磨川流域における梅雨と台風の雨の降り方
3. 温暖化に伴う豪雨の特徴は「猛烈な局所集中豪雨」
第二章 球磨川流域豪雨の特徴
4. 球磨川流域豪雨災害の特徴 <梅雨編>
5. 球磨川流域豪雨災害の特徴 <台風編>
第三章 人吉市街地における2020年球磨川豪雨災害
6. 人吉市街地に大洪水を流し込んだ合流点の大氾濫
7. なぜ山田川は市街地で大氾濫を引き起こしたのか
8. なぜ市街地で多数の死者が出たのか ― 御溝が災害を激甚化
第四章 中流域における2020年球磨川豪雨災害
9.中流域における2020年球磨川豪雨災害
10.あらゆる治水対策がゼロ対策に ― 球磨村渡地区の例
第五章 球磨川水系を破壊し災害を激甚化させる深刻な問題
11.山地の中を流れる球磨川水系にとって一番大切な環境は
12.巨大流水型川辺川ダム問題
13.温暖化による猛烈な集中豪雨と緊急放流問題
第六章 球磨川流域豪雨災害を蚊帳の外においた治水事業の問題
14.温暖化に伴う豪雨災害に対応できなくなった河川法― 基本高水治水(=河川法)が災害を作りだしている
15.安心安全を掲げる治水が住民の暮らしを奪う
16.人吉市街地における避難行動
付録1 球磨盆地の集水域と人吉盆地の集水域で何が起きたか
付録2 合流点近くの球磨川(一武)と川辺川(柳瀬)の比較
A4 カラー 41P
発行:2023.5.16 第1版 2023.6.12 第2版
出版:清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会
お問い合わせは手渡す会まで。
球磨川流域における温暖化に伴う豪雨災害に関する調査報告~「7.4球磨川豪雨災害」を問う~【続編】
A4版 24ページ 2023年6月初版発行
1.温暖化に伴う豪雨災害の分析に取り組む
2.温暖化に伴い雨の降り方が大きく変わった
3.「川辺川に大洪水発生」は大ウソ
4.万江川の氾濫と御溝や旧河道の振る舞い
5.人吉大橋の危機管理型水位計で洪水を改ざん
6.中川原問題
7.温暖化に伴う豪雨災害が突き付けた根本問題
8.被災した多くの住民が川を敵視しなかった
A4 カラー 24P
発行:2023.6.19
出版:清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会
お問い合わせは手渡す会まで。